林芙美子紀行集 下駄で歩いた巴里 (岩波文庫)

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本棚登録 : 195
レビュー : 16
著者 :
制作 : 立松和平 
niwatokoさん  未設定  読み終わった 

80年くらい前に書かれたとは思えない。小難しいところはまったくなくてすごく読みやすかったし、おもしろかった。今の紀行文を普通に読んでる感じ。
何日もかかってシベリア鉄道でパリに着いたら、何日も寝てすごし、朝、目を覚ましてさて何をしたら?と途方に暮れる、なんてなんだかすごく優雅な旅行な感じが。ひとりでカフェで仕事したり、三日月パンとコーヒーの朝食をとったりする林芙美子、かっこいい。
パリ、樺太、大阪などさまざまな町の情景が読んでいて鮮やかに目に浮かぶような。
すごく素直な文章で、わずらわしいことをすべて忘れたくて旅に出る、というような思いとか、旅愁、不安とか寂しさ、卑屈な気持ちなんかがたまに出てくるところもいい。

林芙美子って、貧乏、か、森光子の放浪記の騒いででんぐり返りしてるようなイメージしかなかったんだけど、ぜんぜんイメージ変わった気がする。もっと林芙美子の書いたものが読みたくなった。

そして、ちょっと旅に出たくなる。

レビュー投稿日
2012年7月17日
読了日
2012年7月16日
本棚登録日
2012年7月17日
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『林芙美子紀行集 下駄で歩いた巴里 (岩波文庫)』のレビューへのコメント

猫丸(nyancomaru)さん (2012年7月18日)

「ぜんぜんイメージ変わった気がする」
思わず「へー」と声が漏れました。影響を受け易いタチなので、私も読みたくなりました(先ず、このお洒落な「下駄巴里」から)。。。

niwatokoさん (2012年7月19日)

わたしのこれまでのイメージがまちがってたのかもしれませんが(笑)。文章も、感動や楽しさが伝わってくるけれど淡々としていて、今の女性誌に載っているちょっとおしゃれな紀行エッセイみたいだと思いました。(言いすぎかしらん)。

猫丸(nyancomaru)さん (2012年7月20日)

「これまでのイメージが」
私も同じように思ってました。多くの人がそうじゃないかと。。。
しかし、下駄でパリって格好良いなぁ←それが気に入った猫でした。

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