内側に耳を澄ます つれづれノート 36 (角川文庫)

  • KADOKAWA (2019年10月24日発売)
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本棚登録 : 150
感想 : 9
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お子さんたちとの話がすごく少なくなった感じがして寂しい。庭仕事の話が多い。「もうこっちから人に会いにはいかない」とか、なんとなくちょっと浮世離れしてきたような気も。
でも、なんか、わからなくはないなあと。
「この先もう楽しいことはないってわかったから、なにか楽しいことを自分で見つけないとと思って、それほどやりたいわけでもないけど庭仕事をしてる」とかって書いていたのには悲しく共感した。それほど、やりたい!ってわけでもなくても、続けていれば、楽しいと思っていれば、楽しくなってきたりするものだし。。。
あと、「人生において、自分が願っていたすごいことを、何かや、誰かが、私にくれない」っていう文章にもしみじみ共感した。銀色さんとはもちろんレベルが違うし、そもそもわたしは人生に「すごいこと」とかは望んでなかったけど、それなりに楽しくやっていけるのでは、やっていきたいと思っていたけど、それは甘かったと思うから。

そんなに、読んでて楽しい、っていう感じじゃなかったけどときどきはっと共感するものがあるっていう巻だった。庭仕事に興味あったら楽しいのかも。。。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2019年11月10日
読了日 : 2019年11月3日
本棚登録日 : 2019年11月10日

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