ペンギンの憂鬱 (新潮クレスト・ブックス)

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本棚登録 : 1342
レビュー : 185
制作 : 沼野 恭子 
niyopiyoさん 文庫化待ち   読み終わった 

ラスト3行で「あ、これは手の込んだサスペンスだったんだ。」と気づき、全てがストンと収まるところに収まった。

ソ連崩壊直後のウクライナ。
こんな情勢だからこそ、生活の中に自然に出てくる「現代日本では考えもしない」文章が、チラリとのぞいて、はっとする。

ゆったりとしたトーン、起伏の少ない低湿度な文章、諦めと優柔不断の中で淡々と積み重なっていく小さな謎と死。
ペンギンはあくまで虚構だとしても、混乱期のウクライナ・キエフ市民の一部分を切り取った小説なのだろうし、主人公の孤独を際立たせたり、鮮やかなラストの演出ために必要な存在が、こんなにキュートなんだからまた素敵!

とても良かった!

レビュー投稿日
2016年2月22日
読了日
2016年2月22日
本棚登録日
2016年2月13日
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