NOVA 1---書き下ろし日本SFコレクション (河出文庫 お 20-1 書き下ろし日本SFコレクション)

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本棚登録 : 588
レビュー : 87
nkj8906さん 河出文庫   読み終わった 

SFで短編集というのはありそうで無い。個人の短編集で一編か二編あることはままあるが、しかしSFオンリーは無いのだ。昔に遡って言えば星新一がそうだが新作という意味では違うだろう。
奇しくも同時期に早川から『ゼロ年代SF傑作選』刊行されたが、それも既出の作品を集めたものである。
日本でSF雑誌は早川の「SFマガジン」のみだ。新たな芽が生える土壌を作らなければ、日本SFは盛り上がらない。
それを危惧した大森望氏が新たな表現の場を提供するために刊行まで奔走したのが、本作、『NOVA』である。
新星、の名に相応しい珠玉の作品群に酔いしれること間違いない。

一つひとつ感想を述べたいところだが、読む方もいると思うのでやめておく。
短編はなんといっても瞬発力。一文から引き込み、最後まで引き抜いて余韻に浸らせる。時に荒々しく、時にゆったりと。
本作の短編はどれも唸らせるこれぞSFという掌編ばかり。
敢えて言うなら、惜しまれつつ急逝された伊藤計劃氏の絶筆「屍者の帝国」の続きをもっと読みたかった。
遺稿から完全な作品が生み出されることを願う。

レビュー投稿日
2010年12月8日
読了日
2010年12月8日
本棚登録日
2010年12月7日
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