自治制度 (行政学叢書 3)

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  • 東京大学出版会 (2007年5月24日発売)
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分権改革はなぜ未完のままなのか?という観点から執筆された本。筆者曰く、分権改革は飽くまでも、「漸進的成長」でしかない。なぜならその理由は、その改革の性質によるとされている。このような観点から、分権改革や地方自治に関する制度について、いくつかの論考が掲載されている。
各アクターが相互に納得する形で改革が行われると、当然その改革は「漸進的」なものでしかない。しかし、その中で改革が必要な分野で改革を完遂する必要がある場合、あるいは「漸進的」なレベルでとどまっていてはならない場合は、いかにしてそれを進める理由付けをするかが問題である気がした。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2013年10月3日
読了日 : 2013年10月3日
本棚登録日 : 2013年10月3日

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