かなり好き!生活の中に潜んだネガティブもさっぱり詠んでしまう感じが心地いい。するする読めたけど、時折どきっとさせられる歌もあって読み応えもある。
・ていねいにクリームを塗る夜があり/なんにも塗らずに寝てしまう夜も
・忘れていた宝石箱の忘れていた指輪/古代の骨のようにも
・日程を決めない限り かなわない/大人の遊びはどれひとつとして
・月は好き 手ざわりなんてないのだし/距離を保った友人のよう
・ほんのりと好きな男にほんのりと優しく返され/それだけのこと
・ともだちの娘は会うたび美しくなり/ともだちは痩せてゆく しあわせそうに
・どう? わたし身長一六〇センチ/いじめられたりしない大人よ
・会える日は化粧を落とす/頰と頬へだてるものはなにもいらない
・何時間でもゆっくり抱いていてくれる/優しさは目に見える曲線
・そのひともわたしも口にしなかった/結婚はいつも他人のものだ
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2025年1月9日
- 読了日 : 2025年1月8日
- 本棚登録日 : 2025年1月8日
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