食べる-七通の手紙 (文春文庫 と 15-1)

  • 文藝春秋 (2000年2月1日発売)
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本棚登録 : 33
感想 : 7

「色褪せない」とはこのことだろうっと思った一冊である。1996年の刊行の文庫化にも関わらず。何一つ違和感なく読める。まぁ、自分がその時代を知っている性もあるがまた数年後に手に取ってみたいと思ったのも事実。
とにかく読ませてくれる。
著者はバンド時代から知っていたが、最近映画の原作で脚光を浴び、久々、歌以外のものに触れてみたくなりたまたま古本で一番安かったので本作を読んだ。
これほど引き込まれるとは思わなかった。
ウニにイーハトウブを感じ、トンカツで巨人の星を読み、独裁者に塩加減を教え、機内食にグローバル化をすすめ、都知事に沙魚をご馳走し、ダーウィンとバナナを共にし、ギンズバーグと釣りをする。そんな感じで要約しすぎると意味のわからんことを読者に伝えきる詩人に再び惚れた一冊でした。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2016年3月26日
読了日 : 2016年3月26日
本棚登録日 : 2016年3月26日

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