死ねばいいのに

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本棚登録 : 4288
レビュー : 768
著者 :
ゆきやままさん ミステリ   読み終わった 

これもまたカテゴリ分けに悩んだ作品。正直、誰が亜佐美を殺したのかは、ちょっと読みなれた人ならば見当がついてしまうので、これはミステリとは言えないのかな…でもホラーというほどゾッとしなかったし(ウンザリはしたけど)。

著者の『厭な小説』と似ている感じ。亜佐美がどういう人だったか聞いて回る渡来健也という若者。しかし、どの相手も話すのは結局自分のことばかり。家族とうまくいってない中年男性、派遣切りに遭った女性、組織の末端で鬱屈しているチンピラ、一番悲しんでいるはずの亜佐美の母親、情報提供者として健也と対峙する警官…それぞれが本当に自分のことばかり考えている。亜佐美のことを考えはじめても、結局は自分の不遇さに突き当り、不満をぶちまける。

そんな彼らに健也は言う「死ねばいいのに」と。

なんというか…誰もが壁に突き当り、悩み、周りのせいにしがちな心境を目の前に突きつけてくるので、嫌なんですね。読後もなんか周りが薄暗く感じるような怖さはあるかな。

レビュー投稿日
2017年5月1日
読了日
2017年5月1日
本棚登録日
2017年4月29日
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