耳科学-難聴に挑む (中公新書 1598)

  • 中央公論新社 (2001年7月1日発売)
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難聴、耳の聞こえが悪い人の聞こえ方がどんな感じかっていうのは、なかなか想像できない。
補聴器を着けたらどうかとか、感音性難聴はどんな聞こえ方かとか、ピンと来るのは難しい。

子どもの頃から難聴で言語の獲得はできてる人でも、書き言葉の習得はまた別の話のようだ。
助詞や動詞の活用が曖昧になってしまうことがよくあるらしい。
これは、発話の最後や細い部分が聞き取りにくいことにも関係する。
難聴の子どもと接していると、実際に助詞はあやふやなことが多い。
また、単語を誤って覚えていることもよくある。

筆談ホステスがいるけど、難聴者が全て筆談できるわけではないということ。

デフコミュニティがあるように、文化の違いにまでなっている。
難聴の人の世界にもう少しみんなで近づきたい。

まずできることは、
・相手の正面に移動して顔を向けて話す、聞く。
・1.5m以内の距離で話す。
・大きすぎない声ではっきり話す。

大きければ聞こえるだろうというのは、素人の浅はかさってこと。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 2012年に読んだ本
感想投稿日 : 2012年1月3日
読了日 : 2012年1月2日
本棚登録日 : 2012年1月3日

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