ひきこもれ <新装版> ひとりの時間をもつということ (SB新書)

3.76
  • (2)
  • (9)
  • (6)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 232
レビュー : 10
著者 :
Fufuhoさん 思想   読み終わった 

「ひきこもり」ではなく、「ひきこもれ」。
このタイトルにセンスの良さを感じた。

吉本隆明氏の晩年に関しては、評価の仕方が諸々存在する。
ただ、吉本隆明氏の生き様というのはぶれる事なく存在しているのだと思う。本書を読みながら、若干のとっ散らかり感を感じる事は否めない。
しかし、信じる事を伝えるという姿勢のパワーの方が絶対的なため、構成からの理解というより、フレーズが染み込む印象だった。

「死ぬ時はすでに「死」は本人のものでなくなっている」という説は特に納得がいった。
「死を自分で支配することはできない」その通りであり、死を巡る選択については、吉本隆明氏自身が死の直前にどう捉えたのか聞きたいところだ。

本書では誕生に関しても触れている。胎児から1歳までの母親の状態が子供に大きな影響を与えるという説が展開されるが、極めて同感である。
何故、男性の吉本氏がそれを直感的に理解されたのか興味深い。

生も死も、そして生き方も、吉本隆明氏による俯瞰にはブレがない。生き方が凄い人だった事が伝わってくる一冊。

レビュー投稿日
2020年9月25日
読了日
2020年9月25日
本棚登録日
2020年9月21日
0
ツイートする
このエントリーをはてなブックマークに追加

『ひきこもれ <新装版> ひと...』のレビューをもっとみる

『ひきこもれ <新装版> ひとりの時間をもつということ (SB新書)』のレビューへのコメント

まだコメントはありません。

コメントをする場合は、ログインしてください。
ツイートする