『#ナマコは平気 目・耳・脳がなくてもね』
ほぼ日書評 Day731
不思議な生き物、ナマコ。5億年も前から存在するヒトデやウニの仲間。
日本では、古くは「コ」と呼ばれ、「コノワタ(コの腑)」などというのは、その名残。
敵に襲われた時には、体の一部を自ら切断したり、内臓をお尻から吹き出したり、はたまた魚の呼吸器に効く毒素を吐いたりと、様々な防御テクを実装することで、生き残りを図る。
無性生殖の要領で、体を2つにちぎられても、それぞれが生き残ることさえできるという。
何とも不思議ながら、強力な生命力だが、最大の敵は人間による乱獲。
自分(敵となる魚等)が食べる分くらいなら、こうした仕掛けで生き延びられても、金のためとなると、運動能力の低さが致命的となり、絶滅危惧種に数えられる種も多いのだとか。
非常に興味深く読ませてもらった一冊だが、最後に注文をひとつだけ。口絵にカラー図版が、ほんの少しついているのだが、文中メインで登場した種については、是非1枚ずつでもカラー写真が欲しかった。
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読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2023年11月5日
- 読了日 : 2023年11月5日
- 本棚登録日 : 2023年11月5日
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