ドグラ・マグラ(下) (角川文庫)

3.71
  • (623)
  • (500)
  • (1001)
  • (100)
  • (26)
本棚登録 : 6756
レビュー : 468
著者 :
おこめさん  未設定  読み終わった 

日本三大奇書のひとつであるドグラ・マグラ。
私の1番好きな作品です。

下巻に於いては上巻で示された「私」の正体を暴くべく、また数々の謎の伏線を回収するべく、関係者の底の底それこそドン底の遺伝子レベルでの心理を先祖代々まで掘り下げていきます。
下巻は特に大昔の話を古文漢文などで盛り込まれたり、
事件関係者の聴取もあり遺言や絵巻物もありと
多種多様な情報をここまで多岐に渡り描写していることだけでも夢野久作の類稀なる多彩さを感じることができます。

結論としていえば、所謂探偵小説の如くいつ何処で「私」は誰なのかという物語の本筋である謎は明言されてはいません。
ただ、私自身は読み進める内に深く深く思考を巡らせ、
それこそ夢野久作の術中にまんまと嵌りドン底まで考えることを辞められませんでしたが、
そうして自分なりの答えを見出した時の地獄からの離脱は何度読んでも気持ちの良いものです。
思考中毒の地獄へ誘い果てしない知恵比べを経験させてくれた夢野久作には感服するばかりです。

レビュー投稿日
2018年8月5日
読了日
2018年8月5日
本棚登録日
2018年7月28日
2
ツイートする
このエントリーをはてなブックマークに追加

『ドグラ・マグラ(下) (角川文庫)』のレビューをもっとみる

『ドグラ・マグラ(下) (角川文庫)』のレビューへのコメント

まだコメントはありません。

コメントをする場合は、ログインしてください。

いいね!してくれた人

ツイートする