少女地獄 (角川文庫)

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本棚登録 : 4368
レビュー : 400
著者 :
おこめさん  未設定  読み終わった 

角川文庫の限定カバーに惹かれて手に取りました。
ドグラ・マグラが大好きなのですが、夢野久作はこういう「如何して事件が起きたのか」よりも「事件を起こすに至る心理」の描写が非常に上手だなと感じました。

本書に於いては、全篇に於いて女性の狂気を取り上げている内容でしたが「恐ろしさ」「醜さ」よりも
私個人が女性だからということもありますが「女性の強さ」を夢野久作のメッセージとして感じ取りました。

男尊女卑などという言葉もありますが、今でこそ社会的立場が確立されつつある女性に対して
本作が発刊された時代などはまだまだ男性優位であったことと思います。
「火星の女」は今ではセクハラに該当するような話ですし、女車掌や女炭坑主など女性が輝く未来を象徴しているかのように思えました。
この時代に強い女性を描写したこと自体が前衛的で
やはりとんでもない才能の持ち主だなと改めて感じました。

レビュー投稿日
2018年8月8日
読了日
2018年8月8日
本棚登録日
2018年7月31日
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