三島由紀夫らしい純愛ながら三島由紀夫らしからぬ爽快な文章でした。
個人的に入りが「豊饒の海」だったので自然と悲恋や苦しい障害の話だと思い読み始めましたが、親の反対という単純明快な障害に阻まれつつも最後には皆に祝福される終わり方で気持ちが良かったです。
離島という閉鎖的空間での噂や近所付き合いや習わしなどもありつつ、全体的に温かみのある人間関係の描写の中で、海女の健康的な肉体美や夜空と石段と社などの情景描写が美しく、日本の美的表現に於いては流石だなと改めて感じました。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2018年10月28日
- 読了日 : 2018年10月28日
- 本棚登録日 : 2018年10月1日
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コメント 2件
くどうさんのコメント
2018/10/29
のえるさんのコメント
2018/10/29