未来予想を行っている本を後の時代になってよむと、当たっている部分、外れている部分がある。
おひざ元のアメリカの洞察は的確で、結構予想が当たっている一方で、日本や台湾は本書に書かれているほど、中国にすり寄っていない。
だからといって本書の価値が落ちるわけではない。西欧人の視点でとらえたイスラムやロシア、アジアの分析は参考になる部分も多い(アジアの文化・文明はもう少し多様かつ複雑な気もするが…)。
経営学者(というかほとんど予言者(笑))のドラッカーのように、しっかりと本質を捉えていれば、当初の予想とは少し時間軸がずれて実現することもあるので、時折読み返す一冊としたい。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
社会
- 感想投稿日 : 2020年9月9日
- 読了日 : 2020年9月9日
- 本棚登録日 : 2020年9月9日
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