古代研究〈1〉祭りの発生 (中公クラシックス)

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本棚登録 : 100
レビュー : 7
著者 :
禾乃口さん 民俗・宗教   未設定

折口氏の肩書きは、いったいいくつあるのでしょうか。国文学者、民俗学者、歌人、詩人、小説家。私はこれに、民間芸能史学者と国学者を付け加えてもいいと思いますが、とにかく多才な人だったんだなあと思います。さて本書「古代研究」は、折口氏の中核的研究をまとめたものです。その内容はといえば、大阪の祭りに現れる山車について描いた「だいがくの研究」、水神から河童までを論じた「水の女」、日本人の異郷への憧れをスサノオから見る「妣が国へ、常世へ」などなど、まさにさまざま。その中でも異種婚姻譚のルーツを探究した「信太妻の話」や、貴種流離譚を分析する「愛護若」などは、どちらも説経節を扱ったものですが、何かミステリーを読むような錯覚を覚えるほどです。この一冊で、十分に折口学を満喫できるでしょう。

レビュー投稿日
2008年3月17日
本棚登録日
2008年3月17日
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