悪い娘の悪戯

  • 作品社 (2011年12月15日発売)
本で見る
4.15
  • (32)
  • (24)
  • (6)
  • (2)
  • (4)
本棚登録 : 351
感想 : 35
5

官能小説という前評判があったとのことだけど、確かに性的な表現はかなり露骨なものの、それ以上に四十年に渡り一人の女性を愛し、振り回されながらも待ち続ける主人公の一途さや、ペルー、フランス、日本、スペインと世界各国を舞台にしたストーリーに惹かれる作品。
南米モノのわかりづらさもなく、シンプルなストーリーは、らしくないと言えばらしくないが、登場人物のキャラの強烈さは魅力的。
ここ最近読んだ本の中では、さすがノーベル文学賞作家、秀逸で久しぶりの五ツ星。
ただのラブストーリーに留まらない作品、是非。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: バルガス・リョサ
感想投稿日 : 2018年12月29日
読了日 : 2018年12月29日
本棚登録日 : 2018年12月29日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする