官能小説という前評判があったとのことだけど、確かに性的な表現はかなり露骨なものの、それ以上に四十年に渡り一人の女性を愛し、振り回されながらも待ち続ける主人公の一途さや、ペルー、フランス、日本、スペインと世界各国を舞台にしたストーリーに惹かれる作品。
南米モノのわかりづらさもなく、シンプルなストーリーは、らしくないと言えばらしくないが、登場人物のキャラの強烈さは魅力的。
ここ最近読んだ本の中では、さすがノーベル文学賞作家、秀逸で久しぶりの五ツ星。
ただのラブストーリーに留まらない作品、是非。
読書状況:読み終わった
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バルガス・リョサ
- 感想投稿日 : 2018年12月29日
- 読了日 : 2018年12月29日
- 本棚登録日 : 2018年12月29日
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