黒の試走車 (岩波現代文庫 文芸 122)

  • 岩波書店 (2007年7月18日発売)
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本棚登録 : 52
感想 : 5
4

「この経済小説がおもしろい!」で紹介されていた本。

前からビジネス小説の元祖として、タイトルだけは知っていたのですが、
かなり昔の作品(1962年が単行本出版)ということで、
ずっと読むのを躊躇していました。
が、今読んでもあまり古さを感じさせず、
いい意味で期待を裏切ってくれた良作でした。

内容としては、自動車メーカーの産業スパイの話。
ゴミ業者・クラブ・興信所…などありとあらゆる情報ソースから
ライバルメーカーの情報を暴きだそうとする話。
今はさすがにここまでひどくはないんだろうけれど、
昔はこれに近い情報戦が繰り広げられていたんだろうなぁ。。と
推測しながら読むと面白いと思います。

自動車業界で働く人や自動車が好きな人は、
過去の様子を知る一冊として価値ある一冊だと思います。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2011年8月25日
読了日 : -
本棚登録日 : 2011年8月25日

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