上巻に出てきた「本当に知っている人は孤独なのです」が、ずっと響いている。
信頼できる人は、孤独でもそれを成し遂げる人。言葉にその人自身がある人。
わかっていても、見えていても、できないことはたくさんある。憎まれるのは怖い。私憤、という言葉も出てくる。
西郷を突き動かさずにいられなかったものは、本当のところ、何なんだろうな。まるで無私の人のように描かれるけど。
最後の最後まで秘め続けるしかなかった何かを持った人なんじゃないのかなって気がしてならない。それが何かは、これを読んでも、やっぱりわからない。写真が残ってない西郷。色んな絵にはなってる西郷。名前が間違ってても気にしない西郷。根っこがみえないな。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説(日本)
- 感想投稿日 : 2018年12月17日
- 読了日 : 2018年12月15日
- 本棚登録日 : 2018年12月17日
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