ABC戦争―plus 2 stories (新潮文庫)

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本棚登録 : 314
レビュー : 19
著者 :
Tominagaさん 阿部和重   読み終わった 

 一度読んでから少し時間をおいてもう一度読み直してみて、わかったかどうか微妙な状況(特に最後の『ヴェロニカ・ハートの幻影』)。

 普段「書きすぎ」な小説はあまり好みではないものの、この頃の阿部和重作品は総じてその「書きすぎ」や「無駄」が良い味を出しているように思う。その象徴が、表題作の『ABC戦争』なんじゃないかと。

 表題作に関しては、要約してしまえば50字も使う必要がない気もするのに、それをしてしまうのは何とも勿体ないと思わせるような不思議な代物。個人的にはこれが一番好き。

 二番目の『公爵夫人の午後のパーティー』は冷酷。二つの話を同時進行させ、最後に組み合わせるという手法自体はよく使われるものだけれど、その終わり方があまりにも救いがない。彼のもう少し最近の小説では、この救いのなさに更にもう一手間加えて興味をそそられる終わり方になっているのだが、こちらもこちらで悪くないとは思う。

 『ヴェロニカ・ハートの幻影』は・・・やっぱりよく分からないかな。

レビュー投稿日
2009年10月14日
読了日
2009年9月6日
本棚登録日
2009年9月6日
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