長きにわたる著者の研究成果を一冊にまとめ上げた本。岡崎精郎氏の『タングート古代史研究』以来、久しぶりのまとまったタングート研究書であり、丹念に史料を読み込んでいった執念の結晶…なのだが…。段落替えが少なく、説明は冗長。史料は読み下したり読み下さなかったり一定していない、最後の方では長大な史料をそのまま引用するなど、とにかく読みづらい。それで700ページ超だから、読む方にも覚悟がいる。史料的な不足を考えれば、一部で推測に推測を重ねて結論を導き出している部分については、許容範囲とせざるを得ないだろう。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
東洋史
- 感想投稿日 : 2019年7月10日
- 読了日 : 2019年7月10日
- 本棚登録日 : 2019年7月10日
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