ホームズ&クトゥルフ神話連作の最終巻。コンサルタント探偵業から引退したホームズが、外なる神との最終決戦に挑むストーリーで、作者も大いに盛り上げようとしている様子がうかがえる。
が、2冊目の『ミスカトニックの怪』からうすうす気づいていたのだが、敵のボス格の小物感がひどい。そもそも原作からホームズに敗北した相手だからやむを得ないのだろうが、単純なアクション要素で戦うのではなく、もう少し宇宙的な手段を行使して戦っても良かったのではないかと思う。
また、過去2作でホームズと関わってきたキャラクターたちの幕引きが「これでおしまいにします」という匂いがプンプンする雑な使い捨てになっていて、正直もったいない。
ラストのシーンは、うーん、まあ、そうなるかなあという感想。『ゴーストハンター パラケルススの魔剣』でもそんな感じのプロレスと脱出劇で終わったなあ…という。
結局、一作目が一番面白かったかもしれない。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
海外小説
- 感想投稿日 : 2024年7月31日
- 読了日 : 2024年7月31日
- 本棚登録日 : 2024年7月31日
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