第一次世界大戦が行われた期間について、年代順に状況を追って説明する概説書。30年近く前に学んだステレオタイプな大戦史とは現在の研究は大きく異なり、まったく違う捉え方が存在していることが、よく分かった。

2020年9月3日

読書状況 読み終わった [2020年9月3日]
カテゴリ 世界史

近代ロンドンの裏事情について、様々なテーマの逸話を集めた本。スポーツ新聞の下世話なルポやコラムの集合体のようなもので、いわゆるエログロ、スキャンダル関連の話で埋め尽くされている。現代日本に住んでいて良かったと思える一冊。

2020年8月18日

読書状況 読み終わった [2020年8月18日]
カテゴリ 世界史

古代地中海世界の様子を、アンティークコインを通じて紐解いていく図版の豊富な本。1枚のコインから様々な事情が読み取れることがよく理解できる。文字史料だけではなく、こうした史料も活かした多角的な検討ができると、これまで知られていた歴史も、より生き生きとした姿を見せてくれるのではないだろうか。東洋史で言うところの墓誌みたいなもので。

2020年8月2日

読書状況 読み終わった [2020年8月2日]
カテゴリ 世界史

中国史の概説を通して、現代中国の振りかざす論理を説明しよう、という内容の本。古代から話が始まるので、非常に持って展開になるが、原因が過去にある以上、そうならざるを得ない。最後まで読めば、納得のいく結論になっているはず。

2020年7月26日

読書状況 読み終わった [2020年7月26日]
カテゴリ 東洋史

テーマ史の本。一定程度西洋史に理解があり、自分なりにさまざまな事象を繋げ合わせたりできる人向けの内容だ。

2020年6月13日

読書状況 読み終わった [2020年6月13日]

いわゆる「歴史学とは何か」という命題を掲げた本であろうが、他が真っ向から歴史学そのものを分析しようとしているのに対して、あくまでも筆者がどのような背景や興味をもって歴史学に取り組み、解釈してきたのかをつづった内容になっている。
歴史の捉え方というのは多様であり、完全な中立から解釈することは難しい。そういった点で、著名な研究者であった筆者が自らのスタンスを明らかにすることは、読者にとってきわめて参考になる、つまり歴史学と向き合う時の姿勢を教えられる。特に歴史に興味を持っている若年世代におススメしたい。私も、もう少し若い時にこの本を読んでいれば…。

2020年5月17日

読書状況 読み終わった [2020年5月17日]
カテゴリ 世界史

小説家、詩人であるボルヘスが、様々な本を渉猟して集めた想像上の生き物をまとめた本。現在ではゲーム、特にファンタジー関連で登場するモンスターなどが、そもそもどのような歴史と原形を持っていたのか、知ることができる。自分の知識に深みを持たせたいなら。

2020年5月12日

読書状況 読み終わった [2020年5月12日]
カテゴリ 文学

非常に多作な宮崎市定氏の随想集。著者の博学ぶりを示すように、話題は非常に多岐にわたる。時代ぶりを反映した文章も中にはあるが、50年近く経過して尚、本質的に現代にも思い当たる指摘が多々あり、興味深い。

2020年5月2日

読書状況 読み終わった [2020年5月2日]
カテゴリ 東洋史
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東ローマ帝国とも呼ばれるビザンティン帝国の歴史、その社会制度、国際環境の変容について、数名の皇帝をピックアップしながら概説している。建前と現実を噛分けたビザンティン皇帝たちが、巧みに帝国のあり様を変化させたからこそ1000年にわたって存続できたことを、分かりやすく理解させてくれる。また、ビザンティンだけに留まらず、他国、他地域の社会・歴史にも応用される示唆にも富んでおり、非常に読みごたえがある。歴史好き、歴史学習を志すなら読めばオトクな一冊だ。

2020年4月7日

読書状況 読み終わった [2020年4月7日]
カテゴリ 世界史

日本史上の有名人がどのようにして臨終を迎えたかのエピソード集。歴史研究者から小説家まで、多数の執筆陣が手掛けているが、やたら抒情的な文章だったり、そうでもなかったり。ほとんど巷間流布している有名な話ばかりなので、詳しい方にとっては「そういえばそうだった」と思いだすのには役立つが、目新しさはないか。

2020年3月6日

読書状況 読み終わった [2020年3月6日]
カテゴリ 日本史
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同著者の手掛けた『FBI心理分析官』2冊がエピソードの紹介を主に置いていたのと比較すると、実際に快楽殺人者をプロファイルする理論と実践について、より学術的に解説する。読みやすい『FBI~』の方を先に読んでおくと、だいたい話の核は同じなので、読み進める手助けになると思う。

2020年1月28日

読書状況 読み終わった [2020年1月28日]

中国を中心として、儒学・儒教の礼の発展段階と、周辺地域への受容された様相について、一応時系列的に概要を記述した本。恐らく、色々書きたい部分を削り落としながら書いたのであろう感じで、説明不足というか、説明がないと分かりづらい箇所が非常に多く、このシリーズにしては珍しく、個別の内容(諸子百家や王莽、朱子学とか陽明学とか清朝考証学など)が分かっている人向けの本になっている。よって、この一冊で手っ取り早く儒教について学ぼう、という人向けではない。昨今、儒教に対する誤解が広まっているということで、著者は憤りを表明していたが、入門書に位置づけられるようなものがこれだけ分かりにくいのでは、一般層が分かりやすい誤った(としている)見方に納得してしまうのも無理はなかろうと思われた。

2020年1月10日

読書状況 読み終わった [2020年1月9日]
カテゴリ 東洋史

唐の成立過程と、唐を取り巻く国際情勢について述べた概説書。しばしば世界帝国と称される唐王朝が、なぜそのように呼ばれるのか、非常に納得のいく説明が分かりやすく書かれている。特にユーラシアの東西は互いに干渉しあっている、という昨今の歴史学のトレンドがどういうものなのか?ということを端的に知り得る内容だ。

2019年12月26日

読書状況 読み終わった [2019年12月25日]
カテゴリ 東洋史

特に『史記』を中心として古代中国の国家発展の形態、物価、あるいは『史記』そのものの記述についての論考をまとめたもの。これ1冊を通して「東洋の古代とはなにか」が論じられているのではなく、東洋の古代(中国の古代)について著者が論じた論文を集めた本であるので、わりと細部の話もしており、専門的に感じられるか。現在では定説となっているだけに、改めて説明されることもないような論に触れてみるのも面白い。

2019年12月26日

読書状況 読み終わった [2019年12月24日]
カテゴリ 東洋史

以前に読んだ『最高の子育てベスト55』とそれほど大きくは変わらない内容だと感じる。親がしなければいけないと思っていることは、じつは大半しなくていいことで、それよりも大切なツボを押さえて子供と向き合うこと…という内容だが、親の側がどれだけ寛容で余裕のある生活をできているかどうかで、そもそもこのアドバイス自体が有効になるかどうかが決まってくると思われた。親子の置かれた社会環境次第ではあるが、父母のどちらかが常に子供に向き合えるならば、有用な助言ではないか。

2019年11月26日

読書状況 読み終わった [2019年11月26日]
カテゴリ 生活
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兵士はなぜ人を殺すのか、また、なぜ殺すことを拒否するのかという点を、取材と歴史的事実、心理学から解明しようとする本。「兵士が戦場で敵を殺すのは当然」だという前提を持って戦争や軍事というものを眺めていた読者にとっては、衝撃的な内容になっていると思う。戦争によって最も危機にさらされる兵士たちは統計上の数字ではないというのはしばしば言及されるところだが、彼らが我々と同様の生きている人間であり、条件付けによって人が大きく変わることを嫌というほど実感させられる。

2019年11月6日

読書状況 読み終わった [2019年11月6日]
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非常にシンプルに世界の展開を追いかける概説書。3時間という売り文句の通り、すんなり読めてしまう。ただ、すんなり読めるだけに切り捨てられた部分もかなり多い。特に著者が東洋史に造詣が深くないのか、あるいは多極的な世界観で著述するとシンプルにならなくなるための判断なのかは分からないが、中国と日本に関する記述は深刻なほど不足している。つまり、現在の世界を支配するヨーロッパ中心主義の西洋史観という、典型的でオールドスクールな内容でまとまっているのである。教養としての世界史を独習・復習したい人向けではあるが、少なからず歴史に興味を持つ読者であれば、物足りなさを感じるだろう。

2019年11月5日

読書状況 読み終わった [2019年11月5日]
カテゴリ 世界史
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文庫版のデザインを見ると、三国時代の異民族にスポットライトを当てた本のように思えてしまうが、内容は異民族との戦いに従事した三国の人物についての人物伝である。既出の内容(大半は正史から抜粋した内容)を「異民族と関わったか」という枠組みでまとめなおし、筆者の評価を追記した、といった感じ。異民族に関しては正史の内容を抄訳している程度で、参考資料に挙げているもの以上のことは言えていない。
もしも異民族側からの視点やまとめであれば、裏表紙に書かれた「世界史的観点から『三国志』を見直す一冊」という野心的な謳い文句もなるほど、と思われるが、実際にはよくある三国志の人物評価本で、正直ファンブックの域を出てはいないだろう。人物事典にしたところで、三国志ならもっと詳しく、読みやすいものがあるはずだ。

2019年10月13日

読書状況 読み終わった [2019年10月14日]
カテゴリ 東洋史

古琉球史を中心とした沖縄の歴史と、著者が古琉球王国の構造を研究した内容について。中国との冊封関係を利用して海洋文化を花開かせた時代の琉球の独自性を知ることができる。ただ、どちらかといえば本書は琉球史と古琉球王国という時代を広く喧伝し、読者の興味を喚起することが目的であろうと思われる。

2019年9月17日

読書状況 読み終わった [2019年9月17日]
カテゴリ 日本史

一年を経て同じシチュエーション、同じ登場人物で再発した死亡事件の真相を明らかにする、というストーリー。二度目の事件の話が焦点となるが、最初の事件は二度目の事件を起こすための舞台装置にされているように読めてしまったのがちょっと残念か。それにしてもアガサ・クリスティーは結構女性に厳しい。

2019年7月11日

読書状況 読み終わった [2019年7月11日]
カテゴリ 海外小説

長きにわたる著者の研究成果を一冊にまとめ上げた本。岡崎精郎氏の『タングート古代史研究』以来、久しぶりのまとまったタングート研究書であり、丹念に史料を読み込んでいった執念の結晶…なのだが…。段落替えが少なく、説明は冗長。史料は読み下したり読み下さなかったり一定していない、最後の方では長大な史料をそのまま引用するなど、とにかく読みづらい。それで700ページ超だから、読む方にも覚悟がいる。史料的な不足を考えれば、一部で推測に推測を重ねて結論を導き出している部分については、許容範囲とせざるを得ないだろう。

2019年7月10日

読書状況 読み終わった [2019年7月10日]
カテゴリ 東洋史

少数民族・回族の形成と、彼らが信仰する回教について、そして中国歴代(特に清以降か)政権との関係性についての概説。民族性がどうこうというよりも、彼らの生き方そのものが、中国的(あるいは、おそらくそれ以外であっても世俗的な)政権とは相容れなかったことが分かった、ような気がした。

2019年6月12日

読書状況 読み終わった [2019年6月12日]
カテゴリ 東洋史
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世界各国の残酷な刑罰・処刑方法を様々な既刊本からかき集めて著者なりにまとめなおした本。断代史的に書かれている訳ではなく、地域ごとにまとめた訳でもなく、著者なりのテーマごとに章立てて書かれているので、今一つ読みづらいか。小咄的にまとめて様々なエピソードを知りたいのであれば、OK。なお最後の方はクーデターの必要性を説いた著者らしい政府批判っぽい感じで終わる。

2019年3月15日

読書状況 読み終わった [2019年3月15日]
カテゴリ 世界史
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宋代に著された法医学書の現代語訳版。興味深い話が並んではいるが、読みやすいようにかなり意味を砕いてくれて訳したこと、原書の記述順を再構成していることから、史料的価値を期待することはできない。あくまで現代で言う当時の法医学とはどういうものか?を窺い知ることができる本ということになる。ロバート・ファン・ヒューリックの『ディー判事』シリーズを読む際には、手元に置いておくと面白いかもしれない?

2019年3月7日

読書状況 読み終わった [2020年3月6日]
カテゴリ 東洋史
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