炎立つ 四 冥き稲妻 (講談社文庫)

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  • 講談社 (1995年10月4日発売)
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貞任と経清が前九年の戦に負け、その後の陸奥を頼義に味方した清原一族が牛耳る事になった。経清の妻の結有は、復讐を胸に清原の妻となり、清原との間に子供を持つ。最終的にはこの子(旧清原)と清丸(+頼家)が戦う後三年の戦が締結し、陸奥における黄金期のはじまりとなる。
内紛が主題になっているのでちょっとドロドロした感じが否めないが、面白かった。当時の人がどこまで情勢を先読みしていたかは分からないが、家来や敵の心情を読みながら策を考えていたのかと思うと、現代人とあまり変わらないのではないかと思う。使う道具や、仕事が変わっただけで人間自体はあまり進化していないのかもしれない。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2014年10月18日
読了日 : 2014年10月18日
本棚登録日 : 2014年8月10日

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