読みようによっては重い一冊
新聞社の記者である著者が、赴任に伴い耕作放棄地で米作りをきっかけに害獣駆除の為に猟師になり、命への考察に至る
都会に住む人間はスーパーに行けば、命があったとは思わずに買える肉
美味しいと思いながら食べる肉片にもかつてはあった命
人の生活に害を与えるから害獣と呼ばれる命にも自らの生を守る権利があり、田畑を荒らすからと命を取られる
ジビエとして人に食べられるのならまだ本望かもせれないが、自治体から出る金銭目当ての賞金稼ぎの猟師はいかがなものか
人は他の命を取り入れる事で自分の命を繋いでいることを認識すべきではあるが、認識しづらい資本主義の中に自分が立たされていることを再度考えなくてはならないと感じた
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
図書館
- 感想投稿日 : 2022年5月15日
- 読了日 : 2022年5月15日
- 本棚登録日 : 2022年5月1日
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