光合成理論

著者 :
  • KADOKAWA (2020年8月26日発売)
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本棚登録 : 50
感想 : 4
5

数年前、ネットでたまたま見つけて冒頭だけ読んでみようと思ったら、面白くて一気読みしてしまったこの物語が、ついに書籍化されるということだったので発売日に買いに行きました!
本当に綺麗で透き通った物語。読むのは2回目なのに、初めて読んだあのときと同じように、心が温まる優しい気持ちになりました。最後の方でタイトルの意味もわかると、なんて儚くて美しい物語なんだろうと、改めて思いました。
結末を知っている上で読んでみると、ちゃんと伏線張ってあったんだなーと気づけて楽しかったです。それと同時に切ない気持ちにもなりました。
もう知っているはずなのに、最後の数十ページで、胸の底からグッと悲しみの塊のような、息もできなくなるくらい切ない気持ちが込み上げてきて、何度も涙が出そうになりました。エピローグはたったの1ページしかないのに、ぶわっと鳥肌がたって、また塊が込み上げてきて、胸がきゅうっと苦しくなりました。
心の動きを的確に、丁寧に描写しているから感情移入してしまいました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2021年10月1日
読了日 : 2020年10月12日
本棚登録日 : 2021年10月1日

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