明治国家をつくった人びと (講談社現代新書)

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本棚登録 : 142
レビュー : 18
著者 :
ノブさん 歴史   未設定

江戸後期~明治期、海を渡った者たちがいた。
彼らがみた西洋からどのような日本の国のかたちを描いたのかをテーマに江戸後期から幕末そして明治の頃、海を渡った者たちの記録である。

やはり本書のメインは伊藤博文だろう。彼の功績は近代的君主制を形作ったことだ。
哲学者の久野収が、近代天皇制を、天皇主権説という顕教と天皇機関説という密教からなるという近代天皇制の見解を提示し、そのような明治国家の仕組みを伊藤博文が作り上げた「芸術作品」と呼んだ。

明治憲法を作った人は伊藤博文だということは有名だが、憲法の骨格を定め、起草作業の中心を担ったのは井上毅だといわれている。だから井上毅こそ明治国家のグランドデザイナーと言う評価がある。

本のなかでは伊藤の思い描いていた国のかたちと井上毅の国家のグランドデザインはズレがあったことを史料をもとに読み解き、明らかにしている。勉強になる一冊。

レビュー投稿日
2013年12月7日
本棚登録日
2013年7月1日
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