母性 (新潮文庫)

3.41
  • (130)
  • (441)
  • (569)
  • (128)
  • (23)
本棚登録 : 4752
レビュー : 465
著者 :
noopy23さん  未設定  未設定

湊かなえの作品でタイトルが「母性」。読む前からなんだか怖い感じがする。案の定、心がざわざわする小説でした。
母と娘の回想が交互に語られるスタイル。この母がなかなかのくせ者に感じました。
結局、この人には母性がなかったってことなのかな。いつまでも自分の元の家族から抜け出せない。いつまでも大好きなお母さんの娘でいたい。
そう、母になってもずっとこの人は娘なのです。母に褒められたい、というのがすべての言動の元にあって。母を亡くし、様々な試練を経てもなお。
この人の娘がかわいそう。娘も常に母に認められたい、喜んでもらいたいと思っているのに、その思いは叶うことがない。
母の母(おばあちゃん)はまっとうな人間で、本当に愛があふれていて、けっして歪んだ育て方はしていないのに、なぜこうなってしまったのだろう。
愛されて育った子は愛を与えられる親になるというのが定説に思えるのに。「母性」が芽生えない人っていうのもいるのかな。
私は娘を産んだ時から、母性がむくむくと湧いたタイプなので、この母に共感することはできず、ある意味こわい小説でした。
もっと深く読めば、もう少し違った理解ができそうな気がするけど。一度読んだら疲れて、もう一度読もうという気になれなかった・・・

レビュー投稿日
2019年3月31日
本棚登録日
2019年3月31日
1
ツイートする
このエントリーをはてなブックマークに追加

『母性 (新潮文庫)』のレビューをもっとみる

『母性 (新潮文庫)』のレビューへのコメント

まだコメントはありません。

コメントをする場合は、ログインしてください。

いいね!してくれた人

ツイートする