中央アジアの奥地にある幻の湖“ロプ・ノール”。
スウェーデン人の探検家、スウェン・ヘディンが何十年の歳月をも費やしてさまよえる湖と遭遇するまでの探検の過程を描いた探検記。
かつて楼蘭の地にあったロプ・ノール、楼蘭が滅びるとともにこの湖も歴史上から姿を消したが、ヘディンが唱えた河の流れが変わってロプ湖も移動したとする学説は、彼自身がロプ湖を発見することで正しかったことを立証した。しかも、そのさまよえる湖はまさに楼蘭の地に帰ってこようとしているのである。
19世紀の探検時代、世界大戦に見舞われるなど、世界が大きく動いてる時代であったということを思うと、何とも言葉で表すのは難しいが、混沌としたもののなかに夢やロマンが溢れており、羨ましく思える。
まだまだ世界には長い年月眠ったままの発見があるかもしれない・・・。
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- 感想投稿日 : 2010年10月20日
- 本棚登録日 : 2010年4月16日
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