フランスの飛行家アンドレ・ジャピーと、彼を看護した久美子の燃え上がるようなロマンスに酔っているあやめと、二人の関係に疑問を持っているような時計屋のおじさん一良のやりとりがおもしろい。
やがて彼らは、ニワトリの懐中時計に導かれるようにパリへ。
そこで、あやめがフローレンスに語った妄想話は
"作り物こそ真実をみせる"ものだった。
これはあやめと一良の再生の物語でもあるのかな。
本来、空に溶け込む青色であるシムーン機を赤く塗りかえたアンドレは、ジャピー家の中でも浮いた存在だったのかも…
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2017年2月17日
- 読了日 : 2017年2月17日
- 本棚登録日 : 2017年2月10日
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コメント 1件
Bikkieさんのコメント
2017/02/25