かぜの科学: もっとも身近な病の生態

  • 早川書房 (2011年2月1日発売)
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本棚登録 : 280
感想 : 38
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風邪についてはまだまだ分かっていないことがたくさんあるということが分かった。少なくとも200種の異なるウイルスが風邪の原因になることが分かっているものの、感染経路すらはっきりしないらしい。当然空気感染だと思っていたが、怪しいのは接触感染の方で、かぜの予防には手洗いが一番だそうだ。また、挨拶は、相手との接触が避けられない握手より、日本式のお辞儀の方を勧めると書いてあって、ちょっと笑ってしまった。かぜに効く薬はない。抗生物質は、ウイルスには効かないので、飲んでも害があるだけ。総合感冒薬は、薬効が確認されていないものも含めていろいろな成分が入っているので、持病があって別の薬を服用している人は、成分が重複して許容摂取量を超える危険がある。一番つらい症状に合わせて、単一成分の風邪薬を飲む方がよい。あとは、栄養のあるものを食べて、おとなしく寝ているのがよさそうだ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: その他
感想投稿日 : 2017年9月30日
読了日 : 2011年5月22日
本棚登録日 : 2017年9月30日

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