表題が本書の内容を現わしている。古代の文明の起源と隆盛、そして衰退にいたる道を、学者らしく科学的に事実に基づきながら、わかりやすい文体で書いてある。人類の誕生と歴史を知ることができ、人間がどういう生き物であるかが浮かび上がってくる。価値ある本だと思う。あとがきに記された内容は、現代への警告でもある。「大文明が滅びるときは、その文明を繁栄させた要因によって衰亡を招くことが多い」「繁栄はある臨界点に達すると、衰退に転じる」「日本人の特徴である均一性の利点と多様性の低さの問題点」。我々がなすべきことは何か、を考えさせられる。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
伝記・歴史
- 感想投稿日 : 2016年10月13日
- 読了日 : 2016年10月13日
- 本棚登録日 : 2016年10月13日
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