人類文明の黎明と暮れ方 (興亡の世界史)

著者 :
  • 講談社 (2009年11月21日発売)
3.74
  • (4)
  • (9)
  • (4)
  • (1)
  • (1)
本棚登録 : 86
感想 : 11
5

表題が本書の内容を現わしている。古代の文明の起源と隆盛、そして衰退にいたる道を、学者らしく科学的に事実に基づきながら、わかりやすい文体で書いてある。人類の誕生と歴史を知ることができ、人間がどういう生き物であるかが浮かび上がってくる。価値ある本だと思う。あとがきに記された内容は、現代への警告でもある。「大文明が滅びるときは、その文明を繁栄させた要因によって衰亡を招くことが多い」「繁栄はある臨界点に達すると、衰退に転じる」「日本人の特徴である均一性の利点と多様性の低さの問題点」。我々がなすべきことは何か、を考えさせられる。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 伝記・歴史
感想投稿日 : 2016年10月13日
読了日 : 2016年10月13日
本棚登録日 : 2016年10月13日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする