裁判員を交えた裁判の進め方が日時を追って進められており、わかり易い。喘息の息子を放置して死に至らせた被告の状況が証人の証言等が進むについてれ明らかになってゆく。被告、証人たち、登場人物たち、特に亡くなった息子の思いあるいは立場が伝わってきた。、物語としても面白かった。検事側の論告を項目ごとに整理して、個々の論告内容が弁護側の弁論によって崩れるか否かを判断してゆく。その判断は多数決できまり、1票の差で有罪と無罪に分かれる。被告にとって厳しい現実を感じた。その場の雰囲気が変わったり、与えられた情報が異なれば、裁判員の心証が変化して、判決そのものが変わってしまうという恐ろしさも感じた。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ミステリー(国内)
- 感想投稿日 : 2012年11月24日
- 読了日 : 2012年11月18日
- 本棚登録日 : 2012年11月18日
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