銀河鉄道の夜 (280円文庫)

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本棚登録 : 670
レビュー : 61
著者 :
norihonさん 文芸小説(国内)   読み終わった 

空想的、神秘的なメルヘンであり、叙事詩である。この童話的世界は何を意味するんだろう。先に読んだ本に、妹とし子を喪い、北海道から北方島への旅で彼女への挽歌を歌い、その旅から『銀河鉄道の夜』が生まれたと書いてあった。銀河の輝きが、死後の荘厳さを連想させ、美しい浄土の世界へと導かれる気がする。友人カンパネルラは妹のとし子なのか。死の世界は恐いところではなく、輝く澄んだ美しい世界で、やさしいとし子にふさわしいところ。キリスト的な表現が多いのは、とし子のためだろう。▼『雨ニモマケズ』の賢治の清廉はとてもすがすがしい。▼巻末の長野まゆみ氏のエッセイに、「ここで、誤解してならないのは、書いてあるから見えるのではない。賢治さんが、余分なことを何も描いていないから見えるのだ」と書いてあった。なるほど!詩人賢治だ。

レビュー投稿日
2016年2月23日
読了日
2016年2月23日
本棚登録日
2016年2月23日
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