村上春樹さんのエッセイで、この本の中の「その一発」で、決闘を申し出た相手が、帽子にさくらんぼを入れ、熟したものをつまみながら決闘場に現れたという件について触れていて、
そのお話にひかれて読みました。
それも、良かった。
でも、若き日の慇懃無礼な振る舞いとか、大切なものを手に入れることによる人の変貌には、
ちょっと悲しくなったりも。
わたしは、「百姓令嬢が」好きでした。
何だか今、
このような圧倒的な人の陽気さと強さに
救われたがっているのだと
自分の精神的な弱まりと、
それでもその圧倒的な何かにすがりたいとする図々しさに、
驚いています。
私はとても強欲。
強欲だと、軽々しくいえるくらい、強欲なのだ。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
本
- 感想投稿日 : 2014年5月11日
- 読了日 : 2014年5月11日
- 本棚登録日 : 2014年5月11日
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