すごく緻密に描かれたストーリーなのに、なぜか登場人物の気持ちがダイレクトには伝わってこない。特に手を下す役回りの渉の動機が、事実の列挙だけなのは致命的なのではないか?響子にはなぜ微塵も葛藤がないのか?和子の描写から読者は何を読み取ればいいの?それぞれのエピソードがうまく完結してない感があるので、全体としてぼやけている。雰囲気づくりがうまいだけに残念。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
本>ミステリー
- 感想投稿日 : 2013年1月2日
- 読了日 : 2013年1月2日
- 本棚登録日 : 2013年1月2日
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