エリザベス女王の事件簿 ウィンザー城の殺人 (角川文庫)

  • KADOKAWA (2022年7月21日発売)
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エリザベス女王がウインザー城に滞在中、城内でロシア出身の若いピアニストが殺された。早速ロンドン警視庁とMI5が捜査に乗り出すが、ピンボケな捜査方針に不満な女王は、秘書官補のロージー(アフリカ系)や元護衛官を使って自ら捜査に乗り出す。90歳になるエリザベス女王が実は頭脳明晰、記憶力抜群の名探偵だった(しかも周りには少々頭の鈍い老婦人と思わせている)!

「陛下にとって、謎解きはライフワークなの。最初の事件を解決なさったのが、十二歳か十三歳のころのことだった。それ以来、事件が起こるたびに解決に導いていらしたの。ご自身の推理力を働かせて。陛下には、ほかの人に見えないものが見える――それは、まあ、誰だって眼のまえに女王陛下がいらっしゃれば、ほかのものなんて眼に入らなくなるものね。知識の量も深さも並外れだし、鷲のように鋭い眼で物事を見抜き、嘘のにおいを嗅ぎ分ける能力もお持ちだし、記憶力も抜群よ。王室の職員はもっと陛下を信頼するべきなの」、「陛下は知略に富んだ凄腕の政治家よ」。

女王が、忙しい日常行事をこなしながら、秘書官補らを使って隠密裡に捜査を続ける様が克明に描かれている。王室をリスペクトする英国人にはたまらないだろうなあ。非英国人読者も、女王のフランクで愛くるしいおばあちゃんキャラを堪能できる。ストーリーと直接関係しない描写がかなり細かくて、読むのに時間がかかるのが難点。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ミステリー
感想投稿日 : 2024年1月6日
読了日 : 2024年1月6日
本棚登録日 : 2024年1月4日

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