国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて (新潮文庫)

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本棚登録 : 1744
レビュー : 210
著者 :
norisukeさん ノンフィクション   読み終わった 

田中眞紀子外務大臣(当時)と外務省事務方との軋轢に端を発した鈴木宗男事件の「国策捜査」で逮捕、拘留、起訴されて有罪とされた、著者の真相糾弾本。感情を殺し、客観的かつ冷静な分析に徹した著者の執筆スタンスには好感が持てる。記憶力や分析力の高さにもただただ脱帽。
外務省の陰湿で責任を取らない官僚体質に、こんなことで日本の外交は大丈夫か、と心配になってしまう。今も変わってないんだろうなぁ。
著者の見立てでは、本件国策捜査は、「「公平分配モデル」から「傾斜分配モデル」へ、「国際協調的愛国主義」から「排外主義的ナショナリズム」へという現在日本で進行している国家路線転換を促進する」ことを意図して行われた、とのこと。
何れにしても、国策捜査の怖さと、著者の情報分析力の高さが印象的な作品でした。

レビュー投稿日
2017年1月8日
読了日
2017年1月8日
本棚登録日
2015年9月27日
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