本書は、工業化社会では、少品種大量生産に適した均質化された人材・自分を殺して組織に貢献する同質なチームワーク(=仲間意識が強く、突出を嫌ってお互いに足を引っ張りあう共同体型組織)と、それを管理するピラミッド型組織が威力を発揮したが、情報化、グローバル化、ソフト化に代表される『ポスト工業化社会』」では、このような従来型の組織は全く通用しなくなった。そして、突出した能力を持つ人材が活躍できるように、組織をフラット化し、個人毎の権限や役割を区別・分離させる(分化させる)べし、と説いている。
どうすればこのような組織にスムースに移行できるのか、なかなかイメージするのは難しい。組織をフラット化して部下に仕事を丸々任せるには勇気がいるし、任せるに足る人材を育てないと…。ヒントになるのは、著者が指摘している、「満足基準」と「最適基準」をうまく使い分ける、ということなのかもしれないなあ。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ビジネス
- 感想投稿日 : 2017年8月10日
- 読了日 : 2017年8月10日
- 本棚登録日 : 2017年8月10日
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