神は詳細に宿る

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  • 青土社 (2019年1月25日発売)
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本棚登録 : 170
感想 : 12
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著者が各種雑誌に寄稿した文章を纏めたもの。「煮詰まった時代をひらく」、「世間の変化と意識の変化」、「神は詳細に宿る」、「脳から考えるヒトの起源と進化」、「「科学は正しい」という幻想」、「面白さは多様性に宿る」、「虫のディテールから見える世界」 、「ファーブル讃歌」の8篇を収録。

印象に残ったのは、「おそらく人間の脳って、必要以上に大きくなっちゃったんですよ。人間の筋肉って、使わないと退化していきますね。それと同じで、人間がものを考えるのは、でかくなっちゃった脳を維持するためなんです。だから脳が働くというのは、自己保存的であると同時に、非常に自慰的な行為なんですね。」という言葉。考えるって,デカくなった脳の自慰行為に過ぎないんだ! 本屋さんが「病院の神経科の待合室」だとも言ってる(笑)。

「音痴をきちんと定義すると、音の高さが違っていても同じ曲だと信じて歌える能力のこと」というのも面白い見方。感覚優先の動物は絶対音感を持ち、言葉を解さない、一方、人間は感覚を鈍くし、その代わりに感覚の違いを超えて概念を把握できるようになったのだという。音痴の人にとっては朗報だな。

なお、第6章「面白さは多様性に宿る」は所々難解で分からなかった。説明が足りてない感じがする。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: エッセー
感想投稿日 : 2019年10月24日
読了日 : 2019年10月24日
本棚登録日 : 2019年10月23日

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