逆説の日本史3 古代言霊編/平安建都と万葉集の謎 (小学館文庫)

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  • 小学館 (1995年5月1日発売)
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「道鏡と称徳女帝編」では、両者に愛人騒動はなく、称徳女帝は藤原仲麻呂が画策した新羅征伐を阻止した賢帝。さらに、「道鏡事件は、称徳女帝がこの国の統治システムを「天皇制」から「皇帝制」に替えようとし、その皇帝候補に弓削道鏡という男を選んだと言うだけの、本質は単純明快な話」と推理する。「桓武天皇と平安京編」では、桓武天皇による平安京遷都は、早良皇太子の怨霊から避けるための怨霊シェルターとする。「「万葉集」と言霊編」では我が国が現代に至るまで言霊に支配された国であることを論証。いずれもなるほどとうなずけるなあ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 日本史
感想投稿日 : 2013年11月5日
読了日 : 2013年11月5日
本棚登録日 : 2013年11月4日

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