話の出発点のアイデアは興味深く、広げた風呂敷をどうするのか読んでいて不安になさせられる。結果的に、実際の犯行内容にもやもや感は残ったので、ちょっと残念。
他方で、作家心理や出版事情に関する書きぶりは、さすが本職なだけあってリアルで興味深い。
ちょっと気になったのが、死亡に対する示談額の低さや、事業を存続させるための費用に違和感があること。西村さんは印税で困らない状態にあると思うのでこのあたりの機敏がないのは仕方ないと思うのだが、編集者はもうちょっとなんとかできないのだろうか。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
図書館
- 感想投稿日 : 2022年2月22日
- 読了日 : 2022年2月22日
- 本棚登録日 : 2022年2月22日
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