新田さんによる、山ではなく海の小説。冒険、挑戦という意味では山も海も異国も変わらない。
ネットで検索すると、及川甚三郎氏は飢饉に苦しむ人を救うために人を募った、という文脈が多いが、この本ではもっとリアルな実業家としての姿が描かれている。晩年、帰国のきっかけの事件と帰国後は旅の終わり感が出ている。絶頂期で終わらせず、あえてここまで書いたのが素晴らしい。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
図書館
- 感想投稿日 : 2023年2月28日
- 読了日 : 2023年2月26日
- 本棚登録日 : 2023年2月28日
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