錦織選手の活躍は最近はニュースでもよく取り上げられています。しかし、今の男子ツアーでは圧倒的な1強とも言える存在がジョコビッチです。ちょっとテニスに興味がある人でジョコビッチの試合ぶりをテレビで観たことがある人なら、ちょっと信じられないレベルのプレーをしていることはよくご存じだと思います。
そのジョコビッチの子供のころからの生い立ちを追ったノンフィクションです。子供のころのコーチがイワニセビッチとモニカ・セレシュのコーチだった人で、よく3人で練習していたとか、今の錦織選手と同じようにランキング一桁の時代に、当時2強と言われたフェデラー、ナダルに勝てず、さらに体質の問題で頻繁に試合を棄権せざるを得ない状況が続いた事など、ジョコビッチのキャリアの興味深い一面が満載です。
そして何よりも他のトッププレーヤーとジョコビッチとの違いは、母国セルビアが1990年代にNATO空爆によって戦地となり、ジョコビッチ自身も戦禍を経験していることではないかと思います。ジョコビッチが祖国を思う心意気など、いろんな角度からジョコビッチのことを語る本です。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ノンフィクション(スポーツ)
- 感想投稿日 : 2016年6月18日
- 読了日 : 2016年6月18日
- 本棚登録日 : 2016年6月18日
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