生物の世界 (講談社文庫)

  • 講談社 (1972年1月15日発売)
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感想 : 12
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 久しぶりに「生物学」関係の本を手にとってみました。著者は「棲み分け理論」で有名な今西錦司氏です。
 現在では、本書で提唱されている今西氏の棲み分け理論や生態学的進化論は広く支持されている学説ではないとのことですが、生物社会学ともいうべき科学哲学的著作としてはユニークで、なかなか興味深いものではありました。
 加えて、「序」にて語られる今西氏の本書執筆への思いは特に印象に残ります。それは、拡大する戦火を前に、いつ果てるとも知らぬ自らの足跡の今を書き留めておきたいとの強烈な意志でした。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2013年5月20日
読了日 : 2013年5月20日
本棚登録日 : 2013年4月27日

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