第1巻を刊行した1835年の5年後に、トクヴィルはこの第2巻を出した。
アメリカ合衆国のイメージは彼の中で煮詰まり、この巻では「自由」「平等」などの概念をめぐって延々と思索が続く。
特に「平等」概念を、ヨーロッパ文化にとっても重大な歴史的転回点としてとらえており、単に賞賛するのではなく、その危険性をも含めて考えを深めている。
19世紀前半のトクヴィルの思考は、ただちに現在の「民主社会」に適用できるわけでもなく、彼の予測は外れている面もある。それでも、「民主主義とは何か」を考える上で、本書は多くの示唆を含んでいる。
しかしこの本の要点を抜き出し、その思想の骨格を明確にする作業は、一読しただけではなかなか難しいだろう。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
社会学・経済学
- 感想投稿日 : 2013年3月23日
- 読了日 : 2013年3月22日
- 本棚登録日 : 2013年3月22日
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