闇の摩多羅神

著者 :
  • 河出書房新社 (2008年11月19日発売)
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本棚登録 : 27
感想 : 2
3

この川村湊さんという人は、普通の文芸評論家だと思っていたのだが、この本を読んで驚いた。民俗学・歴史学のかなり本格的な著作であり、古文献を渉猟したり、フィールドワークもやったり、既存の他人の論考に批判し論争的な構えも見せたりと、すっかり学者らしい姿を見せているのだ。
しかしテーマとした「摩多羅神」は厄介だった。明言している文献が少なく、実体を把握するのが極めて困難であり、結局多くの推測をまじえざるを得ない。摩多羅神は、よくわからないのである。この本の各所で「これは摩多羅神と関係あるのか?」というような方向へとしきりに話が飛ぶが、結局曖昧で、五里霧中の手探りという観がある。
私はほんの少しの知識しかないままにMATARAJINという曲を作ったのだが、
http://www.signes.jp/textes/index.php?id=799
曲が完成した直後にようやくこの本が届き、読んでみたけれども、摩多羅神の漠然としたイメージは、あまり変わらなかった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 人類学・民俗学
感想投稿日 : 2012年12月5日
読了日 : 2012年12月5日
本棚登録日 : 2012年12月5日

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