マザー・テレサの設立された修道会の活動方針としてマザーの詠まれた詩をベースに、具体的な活動内容などについて、マザー本人や周囲で働くボランティアなどに辛抱強く聞き書きを繰り返した記録。彼女に関心がある方ならば、一度は手にとってもらいたい一冊である。

2019年9月12日

読書状況 読み終わった [2019年9月12日]
カテゴリ キリスト教

表題に惹かれて衝動買い。著者はトマス・アクイナス研究の第一人者でもあるカトリックの神父。表題は「入門」となっているが、所々に出てくる”業界用語”の説明が不十分だったりで、入門の体をなしていない。それゆえか、ネット上でも内容を誤解しているとしか思えない感想が多々見られるのは残念である。個人的には聖母崇敬や教会の秘蹟性の説明などに学ぶところが多かった。

2019年9月11日

読書状況 読み終わった [2019年9月11日]
カテゴリ キリスト教

著者は仏教学が専門の大学教授で、唯識思想の泰斗であり、実際に座禅の指導などもされている。本書は元々NHKの番組用テキストだった。難解な唯識思想を知るとっかかりとしては、悪くない一冊だと思う。しかし、同じたとえ話の繰り返しがいくつかあるところと、中途半端な個人主義批判やキリスト教批判が繰り返されているところが不快だった。また唯識思想と道徳を結び付けようとする試みに論理の飛躍や強引さが見られるように思えた。

2019年9月8日

読書状況 読み終わった [2019年9月8日]
カテゴリ 仏教

9月にある読書会課題本。ファンタジー要素たっぷりの学園青春モノ。テレビアニメ化もされていて、本書と合わせてそちらのほうも大ヒットした。主人公は四畳半のオンボロアパートに住む京都の大学に通う大学生で、全部で4章あり、各章が「もし違うサークルに所属していたら?」というパラレルワールドになっている。各章とも構成がよく練られていて面白い。同じ言葉の繰り返しも多いが、それは明らかに意図的なもので、独特の効果を生んでいる。文体に癖があって、人を選ぶと思うが、肩肘をはらずとも楽しめる一冊だと思う。

2019年8月29日

読書状況 読み終わった [2019年8月29日]
カテゴリ 猫町
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本屋で衝動買い。表題から誤解を受けるかもしれないが、これは「キリスト教を手っ取り早く学べる入門書」ではない。また対談者の二人は井上洋治神父の元で共に学んだことのあるカトリック信徒であり、内容はかなりカトリック寄りである。キリスト教における6つの中心的概念をテーマに、信徒でない日本人に誤解を受けやすい部分についての解説を試みている感じの一冊である。巻末のブックガイドは秀逸で、日本語で入手しやすいカトリックやキリスト教について学べる本がズラリと並べてあるので、お薦めできる。ただし、ところどころ会話の噛み合ってない印象が残る部分があることや、中途半端な問題提起で終わってる箇所があるのは、ちょっと残念な感じだった。

2019年8月29日

読書状況 読み終わった [2019年8月29日]
カテゴリ キリスト教

著者は近代戦史がご専門の歴史学者。産経新聞などが中心となって展開している「歴史戦」は、戦時中にあった「思想戦」とそっくりな構造になっているという指摘は、かなり興味深いものだった。そしてそれらの主張には、詭弁やゴマカシがたくさん見られ、およそ学問的とはお世辞にも言えない稚拙なものであることを明らかにしている。ネット上で読みもせずに「左翼」と罵倒しておられる方がいるのは、著者も予想していたと思う。

2019年8月23日

読書状況 読み終わった [2019年8月23日]
カテゴリ ネトウヨ関連

9月の読書会課題本。未完のものや習作なども含めた代表的な短編を集めたもの。長いものでも50pほどしかないので本を読みなれてない人でもサクサク読めると思う。文体が詩的で独特であり、それが「名著」とされる所以なのだろうけど。著者自身が重い肺病だったのもあるのか、病人が出てくる陰鬱とした話が多く、個人的にはあまり楽しめなかった。

2019年8月22日

読書状況 読み終わった [2019年8月22日]
カテゴリ 猫町
タグ

読書会の課題本だった小林秀雄の理解を深めるために読んでみた。幅広い分野からの”小林秀雄論”がコンパクトに集めてあって「小林秀雄入門」にはうってつけだったと思う。

2019年8月21日

読書状況 読み終わった [2019年8月21日]
カテゴリ 猫町

著者はカトリックの司祭でトマス・アクイナス研究の第一人者である。本書では現代日本において、中世哲学を学ぶ意義について語っているように感じた。一般向けの新書としてこういう本が出たということ自体が興味深い。個人的にはかなりの知的刺激を受けた。特にカントやデカルトへの批判は共感するものがあった。ネットにあるいくつかの感想を見ると、”神の存在証明をする本”という勘違いをして、憤慨されているキリスト教嫌いな読者が多いようで、そこがとても残念。

2019年8月17日

読書状況 読み終わった [2019年8月17日]
カテゴリ キリスト教

レンタル屋で衝動的に借りた。バットマンシリーズのスピンオフ作品。バットマンとジョーカーも出てくるが、あくまでも脇役。色々と惜しい作品という印象。衣装や小道具がすごい凝っているし、キャストも中々豪華。個性豊かな登場人物がそろっているのに、上手く生かしきれているとは思えず、何だか物足りないものが残った。

2019年8月16日

読書状況 観終わった [2019年8月16日]
カテゴリ 映画

同著者による他の作品が面白かったので衝動買い。「殺人事件」をテーマにしているが、謎解きや予想を裏切る展開などを期待すると肩透かしを食らうと思う。しかし昨今の日本人作家による長編には珍しく、登場人物の造形がしっかりしていて読み応えがあった。愛に飢えた人々が次々と出てきて、色々と考えさせられるところもあった。映画のほうも近いうちに観てみたいと思う。

2019年8月14日

読書状況 読み終わった [2019年8月14日]

レンタルで視聴。原作はイギリスの長編童話。本作は複数の映画祭などで受賞暦もあったが、日本ではパート1が大コケした影響もあって、一般劇場公開されなかったことで話題になった。映像は文句なしにすばらしかったが、登場人物に共感できるものが全くなく、ストーリーの方はかなりイマイチな印象が残った。

2019年8月9日

読書状況 観終わった [2019年8月9日]
カテゴリ 映画

近々、世界遺産になったド・ロ神父記念館などを訪れる予定なので、手にとってみた。本書はド・ロ神父の子ども向けに書かれた評伝である。ド・ロ神父は明治時代に長崎の出津で活躍したフランス人のカトリック司祭である。現在も現地のカトリック信徒を中心に「ド・ロさま」と呼ばれ、深い崇敬を集めている。子どもにもわかりやすくするため一部フィクションを織り交ぜているようだが、今でも崇敬を集めている理由がとてもよくわかる内容だった。

2019年8月5日

読書状況 読み終わった [2019年8月5日]
カテゴリ キリスト教
  • フライト [DVD]

  • ロバート・ゼメキス
  • パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン / 2013年11月22日発売
  • Amazon.co.jp / 映画
  • 購入する

実際に見終えてから思い返すと、「Flight」という原題に含蓄があって面白いのに気づく。本作はいわゆるスカイ・パニック映画ではない。航空事故の描写は最初の30分ほどで終わる。デンゼル・ワシントンの演じる主人公は、薬物中毒者という設定であり、これは薬物中毒との向き合い方を考えさせられる映画だった。ラストは綺麗にまとめすぎな気もするが、アカデミー賞にノミネートされたのもよくわかる台本だったと思う。

2019年8月2日

読書状況 観終わった [2019年8月2日]
カテゴリ 映画

読書会のプレゼント企画でいただいた一冊。学生時代以来、約20年ぶりの再読になる。物語の大半はフランスの貴族階級における恋の駆け引きの描写に費やされる。ただそれも興味深いシーンが多くて、引き込まれるものがあった。ラストはあっけない印象が残るも、それが返ってよかったように思う。末尾にある訳者解説から、モデルとなる実際の事件があることがわかるけれども、それを知らなくとも十分楽しめる。

2019年8月2日

読書状況 読み終わった [2019年8月2日]
カテゴリ 猫町

過去の読書会課題本。蛇足としか思えない薀蓄や根拠希薄な決め付けとしか思えない記述が多く、正直、どうして今にいたるまで持て囃されているのか全く解らなかった。長編の代表作を読めば、また印象が変わるかもしれないとも思う。

2019年7月23日

読書状況 読み終わった [2019年7月23日]
カテゴリ 猫町
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読書会のプレゼント企画でいただいた一冊。学生時代以来、約20年ぶりの再読になる。ナポレオンに憧れて立身出世の野心に燃える青年が主人公なのだが、ページのほとんどを地方の名士の奥様である人妻相手に恋愛の駆け引きを楽しむ描写で費やしている。心理描写らしいモノが皆無に近い現代日本の小説に慣れていると、心内文の長い本作に面食らうかもしれないが、今でも一読の価値があると思う。

2019年7月17日

読書状況 読み終わった [2019年7月17日]
カテゴリ 猫町

懐かしくなってレンタルで衝動的に借りた。公開当時はワクワクしながら観ていたが、改めて観ると、台本も特撮もやはり古臭いなと感じてしまう。しかし、平成ガメラ最強と名高いレギオンの造形は悪くないし、自衛隊にしっかり活躍させる展開も悪くない。

2019年7月16日

読書状況 観終わった [2019年7月16日]
カテゴリ 映画

先代教皇が教皇としての立場からではなく、一人の神学者として出版された異色の作品。三部作であり、イエスの説教や譬え話にフォーカスした本書が出版順で言えば第一巻にあたる。大いに知的刺激を受けた。特にユダヤ教徒からの視点を加味して論じられている「山上の説教」についての論考はとても興味深いものだった。全体的にすっきりしていて読みやすく、聖書学入門として読むことのできる一冊だと思う。

2019年7月16日

読書状況 読み終わった [2019年7月16日]
カテゴリ キリスト教

周囲で「これはいい」という意見が多く気になっていた。レンタルで視聴。いわゆるハロウィン映画。「家族の絆」を強調する展開に不快感を覚えている人も居るようだが、個人的にはとても感動できた。「ハロウィン(=死者の日)」にちなんだ中南米特有の葬送儀礼がベースになっているけれども、日本にも”お盆”や”お彼岸”といった似たような習慣があるから、日本人でも基本設定にスッと入れる人も多いと思う。

2019年7月11日

読書状況 観終わった [2019年7月11日]
カテゴリ 映画

本屋でタイトルに惹かれて衝動買い。キリスト教嫌いが多いこの国では珍しい「神学者トマス・アクイナス」の入門書である。一般には無視されがちな「神」や「天使」の問題にも正面から扱っているところに好感が持てる。個人的には特に第三章の「徳論」は大いに知的刺激を受けた。近代のカトリック思想に大きな影響を与えた神学者であるだけに、”カトリック入門”としても読める一冊だと思う。

2019年7月11日

読書状況 読み終わった [2019年7月11日]
カテゴリ キリスト教

以前にターナーの展覧会でDVDが発売されていた作品。少し気になってレンタルで視聴。英国を代表する風景画家ターナーの晩年の日々を描いた映画。ターナーの風景画を思わせるイギリスの海を撮った映像の数々はすばらしかったし、ストイックにキャンバスへ向かう画家を熱演されたスポールの演技も良かった。しかし、ストーリー性はやや弱い印象。いくつかのエピソードが細切れに登場する構成なので、事前にターナーの生涯について、ある程度知っておかないと訳のわからない印象を受けるかもしれないのが、ちょっと勿体無い気がした。

2019年7月10日

読書状況 観終わった [2019年7月10日]
カテゴリ 映画

歴史小説好きだった友人から頂いた本。全三巻におよぶ大長編の最終巻。ラストはもちろん本能寺の変を経て山崎の戦いで戦死して終わる。作者は織田信長が比叡山焼き討ちや、一向一揆との戦いなどで、大勢の非戦闘員を巻き込んだことをかなり悪し様に書いておられ、そこは賛否の分かれるところだとは思う。個人的にはこういう信長像も「あり」だと感じた。

2019年7月6日

読書状況 読み終わった [2019年7月6日]
カテゴリ 歴史・時代小説

以前に読んだ東京裁判について論じてる本で、何度も引用されているので手に取ってみた。表題の通り、東京裁判で「被告は全員無罪」という内容の少数意見書を書いたパル判事の評伝である。多くの一次資料に言及されたうえで「ガンディー主義者」「平和主義者」「国際法の専門家」といった俗説はすべて間違いなのを明らかにしている。また日本で上記のような俗説が広まってしまった過程も述べておられ、今後パル判事を語る上で避けて通れない一冊だと言ってよい。

2019年6月30日

読書状況 読み終わった [2019年6月30日]
カテゴリ ネトウヨ関連
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