絶滅の人類史 なぜ「私たち」が生き延びたのか (NHK出版新書)

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  • NHK出版 (2018年1月11日発売)
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 ヒトとチンパンジーが共通祖先から分かれたのが約700万年前。その後の進化の中で20種類ほどの人類が分岐したが、現在はホモ・サピエンスだけを残して他は絶滅してしまった。本書のテーマは他の人類が絶滅した原因を考察するものだが、大半は進化の歴史の解説だ。

 直立二足歩行をするのは人類だけだ。それが生存競争に有利なら、なぜ人類以外にそれをする動物が現れないのか。有利でないなら、なぜ人類はそうなったのか。言われてみれば不思議だ。仮説は多数あるが、証明されたものはないようだ。

 ヒト(ホモ・サピエンス)以外の人類が絶滅した理由は結局わからない。ヒトによって滅ぼされたり、ヒトとの競争に敗れた場合もあるだろうが、それとは関係ない環境変化などが原因だったかもしれない。最後のネアンデルタール人はどんな気持ちで死んでいったのだろうか(そんな自覚はなかったかもしれないが)。

 意外だったのは、ネアンデルタール人の脳はヒトより大きかったという話だ。しかもヒトの脳も何万年か前に比べて小さくなっているという。子供の頃よく雑誌に載っていた未来人の想像図はだいたい頭が大きかったが、コンピュータに頼るようになった人類の脳は逆に小さくなっていくのかもしれない。未来は過去以上に知りようがないのだけれど。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2018年8月24日
読了日 : 2018年8月23日
本棚登録日 : 2018年8月24日

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