リンカーン [DVD]

監督 : スティーブン・スピルバーグ 
出演 : ダニエル・デイ=ルイス  サリー・フィールド  トミー・リー・ジョーンズ  ジョセフ・ゴードン=レヴィット  ハル・ホルブルック 
  • ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社
3.31
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本棚登録 : 228
感想 : 37
4

ダニエル・デイ=ルイスがオスカーで主演男優賞を獲ったということで
ずっと観たいと思っていた『リンカーン』!!
やっと観ました!!


この映画は、
南北戦争が4年目に突入した1865年、
奴隷解放のため憲法を改正しようと奮闘するアメリカ大統領リンカーンの伝記映画です。


まずリンカーン大統領はとても不思議な方だなぁと思いました。
みんなが真剣な話をしている時に、
リンカーンは飄々とした雰囲気で、
その場での議題と全然関係のないいろんな逸話を話し出す。
登場人物も、視聴者である私も、
「いったいこの人は何言ってんだ・・・!?」
と不審に思っている間に、いつの間にか話の確信に辿り着いて、
不思議と納得させられてしまう。

この不思議な雰囲気を含めて、国民に愛されていたのかなと思いました。

そしてリンカーン役のダニエル・デイ=ルイス、おっきいなぁ・・・!!!と思いました。
身長2mくらいはあるんじゃないでしょうか・・・!?
一際おっきかったです。
なんかそのおおきさも魅力の一つだと感じました。
本物のリンカーンさんもあんなにおっきかったのかなぁ。

そしてアメリカ大統領のリンカーン役を
イギリス人俳優のダニエルさんが演じているというのもおもしろいですよね。
イギリス人を揶揄する逸話をリンカーンが話すシーンがあるのですが、
それをイギリス人俳優が言っているのだと思うとなんだかちょっとおもしろかったです。



そして一番印象に残っているシーンがありまして、

トミー・リー・ジョーンズ演じる、タデウス・スティーブンスという共和党の議員が
「オレは大統領を信頼したことはないが、リンカーン、あの男には驚いた。」
と言うのに対して、スティーブンスの部下が、
「いや私は驚きません」と。
それに対してスティーブンスが、
「お前は驚かない。だから誰もお前に驚かない。」
というシーンがありまして、
この台詞がとても印象に残りました。

なんかこれ芝居にも通じるなぁと思って。
自分が心を動かさない芝居は人の心を動かすことは出来ないよな、って。
そういうのをとてもストレートに表現してる言葉だなぁと思って私は受け取りました。


メアリー・トッド・リンカーン役の、サリー・フィールドの名演も光っていました。

聡明な女性なんだけど、
息子を亡くし情緒不安定なメアリー。

大統領夫人としての自分と、母親としての自分、の狭間で苦しんでいる様子が
痛烈に伝わってきました。

男性から見た場合の意見は分かりませんが、
この、一見少し自己中心的にも見えてしまうメアリーですが、
女の私から見ると、共感してしまうところもあって、
嫌いにはなれない。
大統領夫人でありながら、"普通の"女性だなと感じました。


あと全然関係ないけど、
リンカーンの長男役を演じてる、ジョゼフ・ゴードン=レヴィットが
ぶかぶかのコート着てるのが可愛かった(*´`*)笑
萌え袖(*´`*)笑

ジョゼフ・ゴードン=レヴィットはどの映画でもキラリと光る役を演じてるなぁ。


『リンカーン』、
「もう一度じっくり観たい」
と思わせる映画でした。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 伝記映画
感想投稿日 : 2014年10月4日
読了日 : 2014年8月7日
本棚登録日 : 2014年8月7日

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